高齢者の方で、食事量が少なくなったと言われる方が多くいらっしゃいます。
こんな傾向はフレイルかもしれません。早めに気づいて、フレイルの進行を防ぎましょう。

高齢期のやせは肥満よりも死亡率が高くなります。65歳を過ぎて病気でもないのにやせてきたら、生活習慣(運動・食事)を見直しましょう。

BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
高齢者では、フレイルの予防及び生活習慣病の発症予防の両者に配慮する必要があることも踏まえ、当面目標と する BMI の範囲を上記としました。

高齢者の食事において一番の課題は「低栄養」です。
食欲がなくなり、噛む力が弱まってくるとだんだん食事の量が減ってきます。自分ではしっかり食べているつもりでも、健康を維持するために必要なエネルギーやたんぱく質が不足しがちになり、気力がなくなる、免疫力や体力が低下するといった様々な症状が起こりやすくなります。
まずは毎日の食事の中で、次の3つを心がけましょう。
・3食しっかり食べましょう
・1日2回以上、主食・主菜、副菜を組み合わせて食べましょう
・いろいろな食品を食べましょう

料理が大変な場合は、市販の総菜や缶詰、レトルト食品などを活用してみてください。バランスの整った配食弁当であれば、主食・主菜、副菜を手軽に組み合わせることができます。また、たんぱく質の摂取量が少なくなると筋肉量が減少してしまうため、コーヒーを飲む時は豆乳をプラスして豆乳ラテにする、間食はヨーグルトなどのたんぱく質が多いものにするといったように、日ごろからたんぱく質を含む食品を多くとるように心がけるとよいでしょう。 (参照:1)

厚生労働省の集まろう!通いの場にフレイル予防について掲載されています (参照:2)
また動画も載っています。食事の内容などが紹介されており、とても分かりやすい内容です。ぜひご覧になってください☺

また心不全において、神経の機能が低下している場合は、全身の静脈でうっ血が生じる為、「おなかに水がたまり、下痢や便秘、嘔気や食欲不振といった症状が出る」ことがあります。(参照:3)
当院は循環器を専門とした内科クリニックです。ちょっとした生活の違和感や、体調不良などもお気軽にご相談ください。

(参照)
1 食べて元気にフレイルを予防するためにー厚生労働省
2 集まろう!通いの場にフレイル予防 ー厚生労働省
3 心不全療養指導士認定試験ガイドブック改定第2版p.123

大濠内科 管理栄養士