心不全療養指導士勉強ノート_JCS
第20回目は、JCSついてです
循環器疾患は、急性心筋梗塞・不安定狭心症・急性心不全・急性大動脈解離・大動脈瘤切迫破裂・肺血栓塞栓症・不整脈等があり、緊急な処置が必要になります
また、日常生活においても救急現場に遭遇することがあるので、落ち着いて行動する為にも見直しておくと最適な治療へつなげることができます
今回は、意識レベルについて正確に伝えるためにJCS(Japan Coma Scale)についてまとめてみました
細かく分けられているのでなかなかとっさには出てこないときは、桁数で伝えてよいそうです(『Ⅰ桁、Ⅱ桁、Ⅲ桁』)
論文紹介
国土交通省の健康起因事故の疾病別内訳のデータによると、健康起因で死亡した運転者の疾病は、心疾患・大血管疾患・脳血管疾患を合わせると78%を占めます。
大動脈解離は特にリスクの高い疾患であり、普段からリスク管理を行うことが大切です。
高リスク症例では、大動脈の状態(大動脈径、プラークの有無、性状)について心血管超音波検査や大血管CT検査などで定期的な評価を行うことが重要です。
(参照文献)Women With Acute Aortic Dissection Have Higher Prehospital Mortality Than Men. JACC Adv. 2023 Oct, 2 (8) 100623
健康起因事故発生状況と取組みについて_令和5年度 事業用自動車健康起因事故対策協議会(国土交通省)
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃