心不全療養指導士勉強ノート_21回目
第21回目は、鉄欠乏性貧血についてです
貧血は何らかの原因で体内を循環している赤血球の容量が減少した状態です
赤血球が全身に十分な量の酸素を運搬できず、倦怠感やめまいなどの症状が現れます
鉄欠乏性貧血は、赤血球細胞内の重要なタンパク質であるヘモグロビンを構成する鉄が不足して起こる貧血です
偏食や胃腸切除などによる吸収低下、消化管出血による排泄増加などが原因となります
貧血と心不全
貧血が心不全の人に合併します
貧血を放置していると、心臓にも負担をかけることになります。
貧血でヘモグロビンが少ない状態でも体には必要な酸素を運搬しないといけません。 酸素供給量の低下やヘモグロビンが不足している状態を代償するために、心臓は心拍数を上げて心拍出量を上げ、全身に送る血液量を上げようとして、心拍数が増加します
心拍数の増加にともない動悸・息切れ・疲れやすい・だるい・浮腫・立ちくらみ・頭重感、顔面蒼白などの症状が出てきます
あいうえお鉄分表もご参照ください
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃