日本循環器学会九州地方会_鹿児島

6月29日(土)は、第136回日本循環器学会九州地方会(鹿児島)に参加いたしました。

今回は、『腎動脈狭窄による腎⾎管性⾼⾎圧症へのARNIによる降圧療法』という演題を発表いたしました。

当院は、二次性高血圧の診断を積極的に行っています。特に腎血管性高血圧の診断のためには、腎動脈狭窄の重症度を正確に評価するため、超音波検査を担当する検査技師の技術が重要です。当院には、腎動脈を評価できる2名の検査技師が在籍しており、正確な評価が可能です。

論文紹介

下の図は、腎尿細管においてナトリウム再吸収を担う機構についての概略です(Kidney Int. 2015)。

浮腫を伴う高血圧では、ナトリウム利尿作用をもつ降圧薬が有効です。ARNIは、ANP/BNPというナトリウム利尿ペプチドを増やすことで腎臓の近位尿細管から集合管までのナトリウム再吸収を抑えることで、降圧作用を発揮します。

(参考文献)Insulin resistance and hypertension: new insights. Kidney Int. 2015 Mar;87(3):497-9.

腎動脈狭窄に伴う腎血管性高血圧は、【治療抵抗性高血圧、浮腫、腎機能障害、心不全・肺水腫、若年発症、低カリウム血症、腹部血管雑音、腎臓の左右差、夜間多尿、RAS阻害薬での腎機能増悪】などの所見から疑います。血圧のコントロールが上手くいかない方は、高血圧内科や循環器内科にご相談ください。

大濠内科