心不全療養指導士勉強ノート_23回目
第23回目は、IABPについてです
IABP『Intra Aortic Balloon Pumping』の略で=大動脈内バルーンパンピングのことです
心臓ポンプ機能の低下をサポートする補助循環装置でIABPを入れることにより、一時的に心筋の酸素供給を増やし、心筋のダメージを抑えている間に心臓の手術をします大腿動脈からバルーンカテーテルを挿入し、下行大動脈に留置したバルーン部分を心臓の動きに合わせて拍動させます
心臓の拡張期にバルーンを膨張させることによって、弓部の大動脈、上行大動脈、冠動脈にまで血流を行きわたらせます
収縮期にバルーンを収縮させることによって下行大動脈まで血流を行きわたらせるようになっています
後負荷を減少させ心筋へのダメージを抑えます
先日、大泉洋さん主演の『ディア・ファミリー』という実話をもとにされた映画をみてきました
娘さんが心臓病のため お父様が娘さんのために人工心臓をつくろうというお話でした
その過程で、IABPを作ることになり、今まで17万人の命をつないできてくれたカテーテルです
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃