あいうえおプリン体表
第3弾!あいうえおプリン体表を作成しました
プリン体とは、細胞の核に存在する核酸の主成分であるアデニンやグアニンなどとして存在し、あらゆる生物の細胞内に存在するため、ほとんどの食品に含まれていますプリン体を含む食品を多く摂取すると分解されて最終的に尿酸に代謝され、尿酸が多くなりすぎると血液の中に尿酸がたまって高尿酸血症をおこします
尿酸値が7.0ml/dLを超えた高尿酸血症が続くと、結晶化した尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。(=痛風)
【アルコール】
アルコールは意外とプリン体は少なく感じましたが、プリン体の含有量にかかわらずアルコール自体が尿酸値を上昇させる働きがあるので、アルコールは適量を守りましょう
また、尿酸のほとんどは尿から排泄されるため、飲水量多くすることで尿酸の排泄を助けます。1日1~2ℓの水分摂取しましょう
いくらはプリン体がたくさん含まれているのかと思っていましたが、3.7mgでした肉と魚にはプリン体は多く含まれていますが、たんぱく質も多く含むためバランスよく摂取しましょう
あいうえおカリウム表とあいうえお塩分表も参考にしてください。
論文紹介
高尿酸血症は、高血圧や動脈硬化の原因になることが知られています。尿酸値を下げる薬は複数ありますが、薬物治療によって一律に尿酸値を下げることで心血管疾患のリスクが低下するわけではありません。
健康診断を受診した65歳以上の一般成人127,771人を5.8年追跡した台湾の研究によると、尿酸値1mg/dlごとの全死亡と心血管死亡を比較した結果、血清尿酸値4mg/dl未満および8mg/dl以上で全死亡率が上昇したと報告されています。
適切な血清尿酸値を維持するために、このあいうえおプリン体表を参考にしてみてください。
(参照)
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版
U-Shaped Association Between Serum Uric Acid Levels With Cardiovascular and All-Cause Mortality in the Elderly: The Role of Malnourishment. J Am Heart Assoc. 2018 Feb 10;7(4):e007523.
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃