心不全療養指導士勉強ノート_第38回

第38回目は、血圧についてです

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗 

オーム(Ω)の法則:V(電圧)=I(電流)×R(抵抗)

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗で規定すると以下の図で表すことができます。

心拍出量は体液量と心収縮力と心拍数で決まり、体液量は食塩摂取量や腎からの食塩排泄能(塩分感受性)で決まります。
心収縮力と心拍数は交感神経機能RAAS系によって決まります。
末梢血管抵抗は血管緊張調節によって決まり、交感神経機能、RAAS系、RAAS系以外血管平滑筋の細胞膜異常によって血管の緊張の調節をしています。

血圧はいろいろな要因によって、上がるのでその原因を見つけてみましょう!

論文紹介

(参考文献)
Sports Med. 2024 Jun;54(6):1459-1497. Isometric Exercise Training and Arterial Hypertension: An Updated Review
Laragh’s lessons in pathophysiology and clinical pearls for treating hypertension. Am J Hypertens. 2001 May;14:397-404.
日薬理誌 136,72-76(2010)
高血圧診療ステップアップ―高血圧治療ガイドラインを極める p.9 日本高血圧学会(編)2019年5月18日発行

大濠内科  歯科医師  井上 麻乃