心房細動の脳卒中リスク評価ツール

『最近、脈が乱れている気がする』、『健康診断で心電図異常と指摘された』、『心房細動で脳梗塞のリスクがあると言われた』、『不整脈で血液サラサラの薬(抗凝固薬)を飲んでいる』など心房細動ってなんだろうと考えている方はいませんか?心房細動は、心臓の中に血栓ができる不整脈で、抗凝固薬を飲む必要がある場合があります。

そこで今回は、心房細動の脳卒中リスク評価ツールについてご紹介します。

メイヨークリニックの『Anticoagulation Choice Decision Aid』を用いると、【年齢・既往歴(高血圧、心不全、脳卒中、血管疾患、糖尿病)】の6つの項目を入力すると1年後と5年後の脳卒中のリスクを計算できます。

Mayo Foundation for Medical Education and Research

例えば、以下のように5年後リスクが視覚的に分かりやすく示されます。

【抗凝固療法を行わない】 VS 【 抗凝固療法を行う】

66人 脳卒中(Stroke)を起こさない 89人

11人 致死的もしくは後遺障害を伴う脳卒中 2人

23人  後遺障害を伴わない脳卒中  9人

Mayo Foundation for Medical Education and Research

自分の心房細動では、脳梗塞の発症リスクがどの程度あるのか、抗凝固療法(イグザレルト、エリキュース、リクシアナ、ワーファリンなど)を行うメリットとデメリットについて、一人一人の年齢と併存疾患で計算することができます。

循環器内科では、このように心血管疾患のリスクを提示したうえで治療方針を決定することができますので、気になる方は是非ご相談ください。

大濠内科

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