講演会レポート_糖尿病薬物療法

先週の日曜日、東京で開催されたGLP1-Aについての講演会に参加しました。
GLP1-Aは、動脈硬化を伴う糖尿病の第一選択薬です。内服では、リベルサス、注射薬として、トルリシティ、オゼンピックがあります。当院でも使用している方には、看護師、管理栄養士により在宅自己注射、血糖自己測定の指導を行ってもらっています。

心血管リスク低下を示すエビデンスの蓄積に伴い、欧州糖尿病学会、米国糖尿病学会での推奨度は年々上がってきています。動脈硬化リスクの高い症例では、適切に使用していく必要があると感じました。
日本では、肥満か非肥満で分類し、簡便かつ副作用の少ないDPP4iの推奨度が高いままです。

欧米は、心血管リスク低下のエビデンスを重視(SGLT2i、GLP1-A)、日本では、インスリン分泌能という病態を重視(DPP4i、イメグリミン)しています。メトホルミン(ビグアナイド)の推奨度が高いのは、世界共通です。

米国糖尿病学会のガイドライン
日本糖尿病学会のアルゴリズム

米国糖尿病学会のガイドライン(1)と日本糖尿病学会のアルゴリズム(2)を参考に薬剤を選択しています。

(参考文献)
(1)Standards of Medical Care in Diabetes-2022., Diabetes Care. 2022; 45: S1-S264.1
(2)2 型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム 糖尿病 65(8):419~ 434,2022

大濠内科

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