心不全療養指導士_資格試験勉強ノート

こんにちは:くつろぎ:歯科医師の井上です。
大濠内科では、日本循環器学会心不全療養指導士の資格試験の勉強を行っています。今回から心不全診療に関するものをまとめて、解説させていただこうと思います。

:桜:第1回は、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系RAA系)についてです。
RAA系は全身や心臓局所で、アンジオテンシンIIの産生に関わっています。
アルドステロンは、最終代謝生理活性物質でミネラルコルチコイド受容体を介して直接的に心血管系に作用します。
ACE阻害薬(~プリル)は、アンジオテンシンIを基質として、ACEを阻害することによって、アンジオテンシンIIの産生を抑制し、心血管保護に役立っています。
また、ブラジキニンの分解を抑制することにも関わっており、空咳が副作用として現れます。
ARB(~サルタン)は、アンジオテンシンI受容体を抑制します。ARNIは、ARBの作用とネプリライシン阻害作用があります。
ネプリライシン阻害の効果はナトリウム利尿ペプチドであるANPやBNPの分解抑制によって、血中濃度をあげます。
ARNIはサクビトリルバルサルタンという名前の通り、ARBが入っています。ARBにしておくと、ARNIへの切り替えがしやすいという利点があります。
ACE阻害薬からARNIに切り替える際は血管浮腫という副作用を増強させてしまうため36時間あけないといけないので、切り替えを考える際はARBを使用するほうが頻度が高くなっています。

論文紹介

大濠内科

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