心不全療養指導士勉強ノート_消化管と消化酵素
16回目は、消化管と消化酵素についてです
消化管は口から順に、口腔、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肛門に分けられます。
消化管の大きな役割は、体に必要な栄養分を吸収することで、食物を吸収しやすい大きさに消化し、吸収されないものを排出する働きがあります。
胃で分解された食べ物を、分解して栄養を吸収します
論文紹介
消化酵素を分泌する最大の臓器である膵臓について、今回は、日本内科学会雑誌より膵癌のリスクについての論文を紹介します。以下の項目が膵癌の危険因子です。糖尿病や歯周病、肥満、アルコールなど多くのリスクが動脈硬化性疾患と共通しています。
糖尿病、脂質異常症、高血圧症のリスクを有する場合には、まずは腹部エコー検査にてインスリンを分泌する膵臓(慢性膵炎や膵のう胞など)、肝臓(脂肪肝やMASLDなど)、腎臓(腎動脈狭窄や腎結石など)の評価を行うことができます。動脈硬化や循環器疾患と消化器疾患の関係について紹介しました。
(参考文献)
膵癌の危険因子と早期診断 日本内科学会雑誌 111 巻 3 号 463
日本膵臓学会膵癌診療ガイドライン改訂委員会編:膵癌診療ガイドライン2019年版
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃