心不全療養指導士勉強ノート_22回目

第22回目は、心臓の弁についてです

①血流の向き
上大静脈/下大静脈からもどってきた血液は右心房に入り三尖弁を通り右心室に行きます:心臓:
右心室から肺動脈弁を通り肺動脈→肺にいきます:肺:
肺から肺静脈を通って左心房に入って左心室から大動脈弁を通って大動脈から全身へ送られます:力こぶ:

②弁の数
僧帽弁は2尖で三尖弁/肺動脈弁/大動脈弁は3尖になっています:ハーブ:

③弁のカテーテル手術
大動脈弁狭窄症に対して行われるのがTAVI
僧帽弁閉鎖不全症に対して行われるのがMitra Clipになります。

④カテーテルアブレーション
心房細動に対するカテーテルアブレーションは主として、肺静脈の周りを焼く肺静脈隔離術が行われます:花:

論文紹介

ウェアラブルデバイスを用いた有酸素運動と大動脈弁狭窄症の関係についての論文を紹介します。1週間に行う有酸素運動が74分未満の場合、大動脈弁狭窄症の発症は有意に高く、有酸素運動の時間が増えるほど、発症率は低かったと報告されています(EHJ2024)。

大動脈弁狭窄症は大動脈弁の変性が原因となることが多く、弁の硬化や石灰化など動脈硬化と類似した成因が考えられており、有酸素運動がその発生抑制に効果的であったのかもしれません。弁膜症の検査は、聴診と心臓エコー検査が大切です。弁膜症については、循環器内科にご相談ください。

(参考文献)Wearable device-measured moderate to vigorous physical activity and risk of degenerative aortic valve stenosis. European Heart Journal, ehae406, 02 July 2024

大濠内科 歯科医師 井上 麻乃