気温と心筋梗塞の関係について
夏が近づき、暑くなってきましたね!
水分補給を忘れず、熱中症にならない生活を心がけましょう★☆★
論文紹介
『気温と心筋梗塞との関連』についての論文を紹介します。
心筋梗塞(MI)の発症に関して、暑熱曝露における閾値気温は、最高気温で31.5℃、平均気温で28.5℃でした。暑熱条件での閾値を超えた場合の救急受診の相対リスク(RR)は1.02〜1.30です。
最高気温が1℃上昇したときのMIの相対リスク(RR)は、全体で1.07、高齢群(75歳以上)で最も高く(RR=1.12)なりました。多くのサブグループでは4日の遅延効果(lag effect)が観察されましたが、男性およびnon-STEMI患者では、遅延のない即日効果(0日lag)がみられました。また、平均気温によるRRは、最高気温よりも高くなる傾向がありました。平均気温が1℃変化したときのRRは、全体で1.26、non-STEMI群で最も高く、1.30となりました。
(参考文献)Short-term effect of temperature on daily emergency visits for acute myocardial infarction with threshold temperatures. PLoS One. 2014 Apr 25;9(4):e94070.
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃