運動と不整脈について
健康のために、運動習慣が大切です。大濠公園は、ウォーキングやジョギングをするのにぴったりな素敵な公園ですね。Apple Watchを付けて運動をして、心電図を記録してみるという方もいるかもしれません。
今回は、運動中および運動後の不整脈の種類や頻度が、心血管死亡リスクの評価に有用というHarvard Medical Schoolの研究(Exercise-Induced Ventricular Ectopy and Cardiovascular Mortality in Asymptomatic Individuals, Journal of the American College of Cardiology)をご紹介します。
心血管症状のない5486名(開始時平均45.4歳)の20.2年の追跡データを解析したところ、運動後に心室期外収縮(PVC)が誘発される場合に心血管死亡リスクが1.82倍(p=0.006)に上昇していました。
運動誘発性高度PVC(>10拍/分・多源性・連発・R-on-T )
この論文では『無症状でも運動後に心室期外収縮が誘発されると心血管リスクが高い』と結論付けています。
運動負荷心電図検査は、不整脈だけでなく、狭心症や心不全の評価にも有用です。運動時に『胸が痛い』、『脈が乱れている』、『以前より軽い運動で息が切れるようになった』など気になる際にはご相談ください。
大濠内科の検査室では、心臓や血管を評価する検査を行っています。
大濠内科