秋の食材を使用した夕食レシピ第7弾
こんにちは管理栄養士です
朝晩は涼しく過ごしやすくなってきましたがみなさんいかがお過ごしですか今回は秋の食材を使用した夕食レシピ第7弾の献立になっています
秋と言えば食欲の秋
食べすぎないように気をつけないといけない季節ですね
今回のレシピ
●厚揚げの回鍋肉
●きのことトマトのマリネ
●かぼちゃとツナのオーブン焼き
●りんごヨーグルト
今回は秋の食材であるかぼちゃ、きのこ類、りんごを使用しています
かぼちゃの収穫時期は夏ですが追熟すると甘みが増しおいしくなるため冬至に食べる習慣があります
きのこ類は年中スーパーで出回っていますが秋に大量に収穫されます。糖質・たんぱく質代謝に必要なビタミンB、骨粗鬆症予防になるビタミンD、カリウムなども豊富に含まれますりんごはカリウムが豊富で体から塩分を外に排出してくれる作用があります。皮には抗酸化作用のある色素、水溶性食物繊維が豊富に含まれています旬の食材は栄養も豊富でうまみも増します
また今回は回鍋肉に肉ではなく、厚揚げを使用しています。大豆たんぱくにはコレステロールを低下させる作用があり動脈硬化の予防にもつながります。魚や肉だけではなく大豆製品も食事に取り入れていきましょう
今回使用している厚揚げは揚げているため脂質が少し多めになっています。摂りすぎには注意し様々な大豆製品(豆腐、納豆、豆乳等)を取り入れていきましょう
論文紹介
19世紀にリンゴの木の樹皮から発見されたフロリジンには、尿糖排泄作用があることが知られていました。この働きを研究し、開発されたSGLT2阻害薬は、sodium glucose transporter 2「ナトリウム・グルコース共輸送体」阻害薬という名前の通り、糖とナトリウムを尿中に排泄する作用を持ちます。
今回は、SGLT2阻害薬による血圧低下作用についての論文を紹介します。SGLT2阻害薬のカナグリフロジンを投与すると降圧薬の追加が32%少なかったという報告です(1)。また、収縮期血圧が130mmHg未満、150mmHg以上、降圧薬が0-1剤、2剤、3剤以上の内服数に関わらず、降圧効果を認めています。
SGLT2阻害薬は、心不全や腎不全・糖尿病の治療薬として広く用いられています。リンゴの皮にも、SGLT2阻害薬(ダパグリフロジン、エンパグリフロジン、カナグリフロジンなど)の主成分であるフロリジンが含まれています。りんごを⽪ごと⾷べると、その後の⾎糖を⼗分に抑制する効果があることが報告されています(2)
今回のレシピでは、皮つきのりんごを用いたレシピもあります。今夜の夕食は何にしようか迷ったときはぜひ参考にしてみてくださいね
(参考文献)
(1)Blood Pressure Effects of Canagliflozin and Clinical Outcomes in Type 2 Diabetes and Chronic Kidney Disease. Circulation. 2021 May 4;143(18):1735-1749.
(2)Comparing the efficacy of apple peels and a sodium-glucose cotransporter 2 inhibitor (ipragliflozin) on interstitial glucose levels: A pilot case study. CurrTher Res Clin Exp. 2020 Jul 25;93:100597.
大濠内科 管理栄養士