心不全講演会_第6回FHFC
第6回Fukuoka Heart Failure Conference(FHFC)に参加しました。
高血圧と心不全の薬物治療、デジタルテクノロジーについての講演をお聞きし、心電図や心エコー検査のAIの活用について最先端の技術を学びました。特に、心電図のAI診断で心臓の拡張能を評価する研究は今後の臨床応用が楽しみになりました。
以前、心電図のAI診断で糖代謝について判別できるという論文を紹介しています。
論文紹介
日本循環器学会心不全ガイドラインにおいて、心不全とは、「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています。以下の論文で示されている通り、心不全のリスクステージ(高血圧、糖尿病、動脈硬化)から心臓の器質的・機能的な障害が進行し、心不全を発症します。その後、増悪を繰り返し、心不全が進展していきます。循環器内科では、この「病みの軌跡」を進めないためにGDMT(ガイドラインに基づく標準治療)を行っています。
大濠内科では、「心不全療養指導士勉強ノート」を作成し、多職種連携で心不全診療に取り組んでいます。
(参照文献) Worsening Heart Failure: Nomenclature, Epidemiology, and Future Directions. J Am Coll Cardiol. 2023 Jan 31;81(4):413-424.
大濠内科