糖尿病薬物治療ガイドライン2023_イタリア

今回の論文紹介では、2023年版の糖尿病薬物治療ガイドライン(イタリア)を紹介します。

各国の糖尿病薬物治療ガイドラインでは、心血管アウトカム試験(CVOT)の結果に基づく推奨になってきていますが、世界のガイドラインを見比べてみると、病態重視、エビデンス重視など各国の特徴が表れていて興味深いです。特に欧米では、心不全、動脈硬化性心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中)、腎不全の予防という観点が重視されています。糖尿病診療では、ビグアナイド系薬、SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬を中心に循環器疾患のリスクに応じた薬剤選択が大切です。

(参考文献)2023 update on Italian guidelines for the treatment of type 2 diabetes. Acta Diabetol. 2023 Aug;60(8):1119-1151.

大濠内科

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です