心不全療養指導士勉強ノート_抗血栓薬について
第5回目は、DOACについてです
CHADS2スコア
C Congestive heart failure 1点
H Hypertension 1点
A Age 1点
D Diabetes mellitus 1点
S Stroke/TIA 2点
CHADS2スコアは脳梗塞の年間発症率とよく相関するため簡便で有用な指標として、非弁膜症性心房細動における脳梗塞のリスク評価として用いられています。抗凝固薬は主に心房細動や深部静脈血栓症など、心臓や静脈内に血栓ができにくくする 目的で使われます。
一方、抗血小板薬は狭心症や脳梗塞などの予防や、冠動脈ステントに血栓が付かないようにする目的で使われ、動脈内で血栓ができるのを防ぎます
抗凝固薬には、ワルファリンとDOACがあります。
DOACは、Direct Oral Anticoagulantの略で、直接経口抗凝固薬で、DOACには、ダビガトラン(プラザキサ®)リバーロキサバン(イグザレルト®)アピキサバン(エリキュース®)エドキサバン(リクシアナ®)があります。
それぞれの標的因子はダビガトランエテキシラートがトロンビン、リバーロキサバン/アピキサバン/エドキサバンがXa ワルファリンがⅡ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹに作用します。ダビガトランは、半減期が短いため、1日2回服用します。
論文紹介
大濠内科 歯科医師 井上 麻乃