電子聴診器と心音図

心音図が記録できる電子聴診器(3M™ Littmann® CORE Digital Stethoscope)を購入しました。

循環器内科の診察では、心臓の音を聴く機会が多いです。電子聴診器を用いることで、一緒に心音を聴いてもらったり、心音図を示して脈の不整や雑音、過剰心音などを見てもらったりできるようになりました。

こちらが心音図です。Ⅰ音は主に僧帽弁が閉まる音、II音は大動脈弁と肺動脈弁が閉まる音です。

胸部聴診で分かる疾患には、不整脈(心房細動や期外収縮)、弁膜症(大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症)、心不全(III音やIV音の聴取)、先天性心疾患(心房中隔欠損症)などがあります。

健診にて心雑音を指摘された場合には、循環器内科へご相談ください。

論文紹介

心音聴取の目的の一つに心拍数の把握があります。

英Glasgow Blood Pressure Clinicに通院する高血圧患者 3,364 例の解析(平均追跡期間 897 日)の結果、降圧治療中に心拍数≦80 拍/分を維持された患者の総死亡リスクは心拍数>80 拍/分が持続した患者の60%以下であったと報告されています。

高血圧の治療の際には、血圧だけではなく、心拍数も重要な指標です。高血圧に頻脈を伴う場合には、β遮断薬などの降圧薬の選択も考慮しています。

ご自身の心音を聴いてみたい方はお声掛けください。

(参照文献)Resting heart rate pattern during follow-up and mortality in hypertensive patients. Hypertension. 2010 Feb;55(2):567-74.

大濠内科

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です