心不全療養指導士勉強ノート_血圧の測り方

:桜:第8回目は、血圧の測り方です:ピカピカ:

「血圧の正しい測り方はどうしたらよいでしょうか?」と質問されることが多いと思います。
正しい血圧の測定の仕方が高血圧ガイドラインに載っています。

朝は、起床後1時間以内/朝の服薬前/朝食前/排尿後
夜は、就寝前上腕血圧計を用います
・静かで適当な室温
1,2分安静にして測定します
・測定前に喫煙・酒・カフェインの摂取はしないようにします
・カフの位置は心臓の高さで測ります
2回測ってその平均をとった方がよいです:メモ:                            

論文紹介

今回の論文紹介は、「高血圧による心不全発症リスクは、その他の危険因子いくつに相当するのか?」です。

英国、75293人の高血圧患者と対象群を比較した解析の結果、血圧コントロールができていることは、以下の6つの心不全リスク因子(脂質異常症、糖尿病、体重、喫煙、運動、腎臓病)のうち5つがコントロールされている場合と同等の心不全発症リスクでした。心不全に与える高血圧の影響の大きさが良く分かります。

血圧は、日々の健康の指標なので家庭血圧測定が大切です。

(参照文献)Degree of Joint Risk Factor Control and Incident Heart Failure in Hypertensive Patients. JACC Heart Fail. 2023 Jun;11(6):678-688.

大濠内科 歯科医師 井上 麻乃

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です